大野智であること 【前編】
今週はなんだか仕事がとっても忙しくて、正直、めちゃめちゃ疲れてます・・・
で、だからこそUPしたかった(自分へのご褒美的な、ね?)、“ワタクシが敬愛してやまない”上田智子さんによる、“世界でイチバン尊敬している”大野智さんへのインタビュー。 普段あんまり多くを語らない大野さんが、自分の言葉を公の場でここまではっきり口にする機会ってそんなにないんじゃないでしょうか。
と言うことで、かなり長いんで2回に分けて掲載します。 長文でも大丈夫って方はどーぞ。
***
短気でわがままだけど、実は優しくて情に厚い。 ドラマ『怪物くん』で大野智が演じるのは、怪物ランドのプリンス、怪物くんである。
あまりにも有名なキャラクターを持つ原作を映像化する場合、「さむっ」と思われたらおしまいだ。 よって、大野演じる、年齢不詳でチャーミングな怪物くんが画面に違和感なく存在することが、ドラマ全体の成功を決定づけたと言っても過言ではない。 「この時代に、愉快痛快なドラマを!」という『怪物くん』チームの心意気がどのような完成形になるのか楽しみで仕方ないが、大野はどシリアスな演技からコミカルな演技まで様々な芝居が出来る人であり、胸の奥にズシンと記憶に残るアクトを必ず作品に遺す役者だ。 だからこそ、コメディという笑いの中に込められたストレートなメッセージを、さりげなく届けてくれるだろう。
まだドラマが完成する前のインタビューとなったが、『怪物くん』論から大野智の現在地まで、たっぷりと語ってもらった。
上: 最初に『怪物くん』やるよって聞いた時はどう思いましたか?
O: 去年の秋ぐらいに聞いたんだけど、なんの実感もなかった。 半年後ぐらいの話だったから、「まあ、やらないんだろうな」なんて思ってたんだよ。
上: (笑)なんでですか。
O: (笑)「やるかもよ」、ぐらいなんだろうなあと思ってて。 で、年明けて、「あ、ほんとにやるのかよ」って。 で、まあ楽しめればいいかな、みたいな(笑)。
上: みんなによく知られているマンガのキャラクターを演じるってすごいハードルが高いと思うんですけど、原作があるのって、役作りにおいて邪魔にならなかったですか。
O: 邪魔にはならなかったね。 マンガもアニメもちょっと観たけど、台本は製作側で作ったって言ってたから、あんまり気にしないようにしようと思って。 最初はどこまでどうやったらいいかわかんなかったけど、監督はそのままやってくれればいいって言ってたから、今はあんまり意識してないね。
上: 大野さんが怪物くんをやると聞いた時は全然想像がつかなかったんですけど、こんなに可愛くなるんだ!ってびっくりしました。
O: 若返ったよね? 自分で思ったもん。 若返ったなって(笑)。 ははは。 2歳ぐらい若返った気分。
上: もっと若く見えますよ。
O: うそぉ? 髪の毛も茶色くしたからかな。 ・・・まあ、あれは誰が着たって可愛くなるよ(笑)。 僕からしたらみんな可愛いけどね。 竜さんなんて超可愛いもん(笑)。
上: キャラクターっぽいし、『グレムリン』のギズモみたいな可愛さだなと思って。
O: 『グレムリン』(笑)。 懐かしいなあ。 大好きだったなあ。 あれもこっち系だよね? どっちかって言ったら。 『怪物くん』も、単純にすごいキャラクターが可愛いじゃん。 でもミステリアスな部分があったりして・・・可愛いけど怖い、みたいな。
上: それには絶妙なバランスが求められると思うんですけど、難しくはないですか?
O: まあ、服装がすでに可愛い系だから、それで真剣に怒ってたりするのが面白いんじゃないのかなあって思ってる(笑)。
上: 撮影に入って、もうどれぐらい経つんですか?
O: まだ7日目ぐらい。 最近ロケばっかで、すっごく寒いの(笑)。
上: 現場で実際に演じてみて、怪物くんのフックというか、軸になる部分というのがあると思うんですね。 たとえば『魔王』の成瀬領だったら、仮面をかぶせられてる感じでベールがかかってるイメージだとおっしゃっていましたが、怪物くんに関しては、どんなところをフックにして演じてるんですか?
O: あんまり役作りはしてないんだよね。 わがままで、でも正直でピュアで、思ったことは口に出す、みたいな役だから、これは考えないでやるほうがいいなあと思って(笑)。
上: (笑)どうしてですか。
O: 単純に怪物ランドのプリンスが帽子かぶせられて、念力が使えなくなり・・・っていう設定はあるけど、あんまりなにも考えてないじゃん、この人。 帽子がすごい嫌で取りたいって思ってるわけでもなく、そうなったらそうなったで、「そうかぁ」って忘れちゃって、「どんな状況だ、今は?」みたいな感じでしょ(笑)。 人間界に降り立ってわからないことだらけだしさ。
上: そうですね。
O: いろんな知らないことがあって、「それってなんだ?」って訊いて、「ほおー」って少しずつ学んでいって。 人間界が最初は嫌だったけど、だんだん興味を持つようになるというか、知らぬ間に「悪くないな」みたいになっていって、怪物くんがどんどん成長していくと思うから。 やりながら、僕も自然とそういう気持ちになってくればいいなってのがあるけどね。
上: なるほどね。
O: 難しいっちゃ難しいんだけどね。 一応嘘とか全部知ってるわけだから。 でも毎回、なんかわかんないけど新鮮にできるんだよね。 なんでだろう(笑)。
上: 『魔王』のタイミングで『CUT』に出ていただいた時は、初めての連ドラだから「まだ納得いく芝居ができてない」とおっしゃってたんですけど、ドラマでの納得いく芝居のやり方というのは、わかるようになってきました?
O: わかんないねぇ(笑)。 納得いかない時はいかないよ? でももう、そんなこと言ってられないからね。
上: 『魔王』 『歌のお兄さん』に続いて、『怪物くん』をやってみて、ドラマへの思いの変化は出てきましたか?
O: 『魔王』のときはもう、1話を観て全部撮り直したい!ってちょっと思った(笑)。 で、芝居にだけ集中してるわけにいかないっていうのに気づいて。 この台詞の時にあのバミリの位置まで行く、とかさ。 そうしないとここ(顔のヨコを指す)映んないとかさ、もうわけわかんなくなったんだよね(笑)。 「芝居じゃないじゃん!」とか思っちゃって。 そんな細かい集中力ないよ!って(笑)。
上: (笑)でも最終的には納得いくものになったわけですよね。
O: そうだね。 だから、徐々に慣れていったんだろうね。 最初はもう、「だから大変なんだよぉ、ドラマは!」とか思ってた(笑)。 今は、瞬発芸だと思ってるし、楽しめるようになったけど。
上: ドラマが終わった時の達成感って、どんな達成感ですか?
O: やっぱ単純に、周りの人に「一緒にやれてよかった」とか、「またやりたいね」とか、そういうふうに言ってもらえると、「ああ、やってよかったな」って思う。 舞台の時はなんかわかんないけど、千秋楽で完全燃焼する自分を勝手に想像して、それになりたいからやってた、っていう・・・自分だけのことを考えてやってた時もあったけど。 でも結果、ドラマも舞台もチームで一個のものを創り上げるものだし、出会いがおっきいかな。
上: 今回はコメディという要素が大きいドラマになりますが、コメディって大野さんの得意分野なんじゃないかなと思っていて。 コミカルな芝居の時の表情も間も絶妙で、大野さんを見てるだけで笑っちゃったりするんですけど、ご自身でコメディは得意だと思いますか?
O: 得意とは思わないけど、楽(笑)。 シリアスより。
上: どういう意味で楽なんですか。
O: えーとね・・・いつ笑っててもいいから(笑)。
上: (笑)芝居のアプローチとかじゃなくて、ドラマのジャンルとしてコメディのほうがいいんですね。
O: そう。 空き時間とかも、あんまり考えなくていいじゃん(笑)。
上: (笑)シリアスの時も、空き時間に笑ってて、本番で切り替えるっていうのでもいいと思うんですけど。
O: だけどやっぱり、『魔王』の後半とかは笑えなかったもんね。 あんまり笑っちゃいけないって思うもん。
上: 笑ってると、成瀬に戻れないんじゃないかって?
O: ていうか、もっと考えなきゃなあ、とかってさ、なっちゃうんだよね。
上: 芝居をしている期間は、役に追い込まれちゃうタイプなんですかね。
O: シリアスなものはたぶんそうなっちゃうんじゃない? たまに釣りしてたけどね(笑)。 それは切り替えてやってたんだけど、あれでプライベートも全部成瀬領になってたら、たぶんどうにかなっちゃってたと思うな(笑)。 だから、“コメディ”って聞くだけで「あ、よかった」って思う。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
大野くん付き合って下さい
あなたをもっと知りたい
投稿: うさこ | 2010年5月26日 (水) 08時16分
Monster世界一カッコ良かったよ〜
コメント下さいね
わたしは32才の上戸彩似、ちょっと落ち着いちゃってるうさこです
投稿: うさこ | 2010年5月26日 (水) 08時22分
私は今年で39歳です武田徳子です
投稿: 武田徳子 | 2021年3月26日 (金) 16時48分
私は今年で39歳です武田徳子です
投稿: 武田徳子 | 2021年3月26日 (金) 16時48分